君が見た秋の空
それでも、同世代の日本人と久々に話せたし、中国生活でタメになる話を聞けて収穫はあった。




「久々に楽しめた飲み会だったな~」
と、いう所で飲み会は終了。



帰りのタクシーを、各々が探していた時だった。



少し離れた所から声が聞こえきた…



「お疲れ様でした~。」
「また呼んで下さいね~。」


「またキョウコちゃん来てね~。」
「俺は方向違うからこっちのタクシーで帰るよ。」



別に、キョウコって名前は、珍しくはない。どこに居たって可笑しくない。



でも、名前を聞いた瞬間、妙な胸騒ぎに駆り立てられた義之は、声が聞こえた方向に走り出す。



しかし、タクシーは走り去っていった。



なんだろう…この胸騒ぎは・・・。
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