君が見た秋の空
日本での生活準備の為、有給休暇をとっている義之。



中国から送られてきた私物が入ったダンボールを開封することもせず教えられた住所に向った。



ネットでの住所検索の結果、簡単に見つかり家の前で鼓動が高まる。



休みだから何処かに出掛けているかも?


最初、何から話そう…。


突然来たからストーカーとかと間違われないかな?



頭の中で、色んな思いや考えが回る。



ドクン…ドクンッ…ドクンッ!


鼓動が速くなる。



インターホンを鳴らす。



「は〜い、今井です。」


「私、同級生の義之と言います。」
「響子さん、いらっしゃいますか?」


・・・・・・。
少し間が空く。


「少々お待ち下さい。」


一体、今の間(ま)は何だろう?
やっぱり、不審者に思われたかな?



不安になる義之。
すると年配の女性が出てきた。



記憶が曖昧だが、響子のお母さんだ!
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