君が見た秋の空
正気を保つので精一杯の義之は、帰り道を間違えていた。



間違いに気づかず河川敷に着く。



あれ?こんな所通ってきてないぞ…
やっと間違いに気づく義之。


まぁ休みだし良いか…



義之は、寝転び青空を見ながら泣いた。



大粒の涙が頬を何度も通り過ぎる。



何でなんだよ?神様?



瞬にしろ響子にしろ、自分を救ってくれた(変えてくれた)人間が、自分より先に死んでいく。



何故、自分は生きているんだ・・・。



響子の思い出が頭を駆け巡る。



思い出を振り返っているうちに、今の自分を響子が見たら、何て言うんだろうか考え始めた。



きっと励ますだろう…


いや!弱音を吐く義之を怒っていたかもしれない・・・。
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