[短編]彼しかいなかった
彼に告白して半年後、あたしは彼に会うために彼が働くコンビニへ行った。



すると、彼はいなかった。


なんでなの?


そう思った。

どんよりした気分で帰り道を歩いていると、彼がいた。



彼に声をかけようとして彼に近づくと、彼はかわいらしい女の子と歩いていた。



あの子は誰?
彼女?


あたしは涙を溜めながら、走っていた。


ショックだったから…



家に帰って、自分の部屋で泣きじゃくった。


彼を完全に諦めなくちゃいけなくて、それでも諦められないって思う自分もいたから。


もう、あたしは何をすればいいかわからなくなっていた。



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