[短編]彼しかいなかった
彼を目撃して1週間がたった。


あたしに元気がないっていうことを聞き入れ、幼なじみがあたしを訪ねて来た。



あたしはそれが嬉しくて、幼なじみに全て話した。


彼が好きだって。
彼に告白して、返事がただ「ごめん」だってこと。
元カレがいて、彼がいたから別れたってこと。


そして、最後に彼がかわいらしい女の子と歩いていたこと−



幼なじみはあたしに感化されて泣き出した。


そして、


彼がホントに好きなんだね。

それだったら自分が傷つくのが嫌だからって彼に聞いてみなくちゃ。

その女の子はただの友達かもしれないから。



幼なじみはそうやってあたしを慰めた。


あたしは幼なじみに「うん。うん」言いながら涙を流した。



そして、幼なじみに


明日にでも、彼のところに行ってくる!


そう宣言した。



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