人生終了ゲーム センタクシテクダサイ



「俺の事を選べば何もなくおさまるから」


少し、びっくりした。

この場でこんな事を言えるなんて

持田くんはどれほど強い人なんだろう。


やっぱり愛する人がいるってことは、自分を捨ててまでも守りたいと思うものなのか。

それは、そんな存在がいない私にとって分からないことだった。


「無理だよ……っ、祐介を殺せるわけない。

愛してるだもん。離れたくないよ」


「でも、吉川さんの事も好きだろ?」


「好きだよ、大好きだよ

2人も私の大事な人なのに……」


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