人生終了ゲーム センタクシテクダサイ


きっと、何か伊藤くんは言ってくるはず。


その証拠に

いつもはゲームに選ばれると必ず泣いている桃ちゃんが

今はいち早く、そして堂々とイスに座っていた。

そして、後に続いて持田くんと、佐渡くんが座ると

イスは拘束を始める。


「センタク者ハ、今カラ1ジカンイナイにボタンをオシテクダサイ」


そして機械は、始まりを知らせた。


センタク者の佐渡くんの表情は戸惑っている。

きっとどちらにも恨みは、ない。

今回の問題は

誰を殺したらいけないのか。


すると、伊藤君が口を開いた。


「桃を、殺したら僕はキミのことを殺すよ」




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