人生終了ゲーム センタクシテクダサイ



「これでえみりに会えるんなら死んだっていいよ……」


だけど、愛する人がいる人は

自分以上にその人のことを考える。


それは持田くんの場合、

間違った方に曲がってしまったが。


仕方ないとこのまま、ゲームを終えようとした時、

伊藤くんはブザーが鳴る前に言った。


「ならしょうがない、なんてちょうどイイ言い訳だね、佐渡くん。」


にこにこと笑いながら

そんな事を言う伊藤くんを私は見る。


何……?

その言い訳を作ったのは自分なのに。


「好きだったんだろ?

新島優香のこと」




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