人生終了ゲーム センタクシテクダサイ
低い声で、声を発したのは
佐渡くんの方だった。
「伊藤くんのこと、殺したら許さない。」
佐渡くんの目の前には
ナイフを持っている桃ちゃんがいて
佐渡くんの胸にそれを突き刺している。
「お、まえ……」
そして今度は自分の意思で引き抜いて
もう一度、佐渡くんを刺した。
「う"、」
佐渡くんがずるりと床に倒れ込む。
すると
桃ちゃんは誇らしげな顔で伊藤くんを見た。
「良くやった、桃。
おいで」
この言葉を待っていたかのように
嬉しそうな顔をして伊藤君のソバに向かう。