人生終了ゲーム センタクシテクダサイ


「…………。」

「…………。」


みんな、何も話さない中

委員長は、まっすぐ伊藤くんの方を見ていた。


それは静かに、強気な表情を見せながら。


「何だよ、委員長

僕を殺す気か?

それなら気をつけた方がいい。

なんたって桃がいるからな」


はなっから自分は殺されないとでも言いたげな表情で

そんな言葉を紡ぎだす。


「分かってる。

だけど、覚えてる?伊藤くん。

私、1回目にこのゲームに選ばれた時

死にたかったの……。」


伊藤くんを試しているんだろうか。

委員長は、伊藤くんの言葉にも引け目を取らずに

言葉を返す。

< 205 / 318 >

この作品をシェア

pagetop