人生終了ゲーム センタクシテクダサイ
「…………。」
「…………。」
みんな、何も話さない中
委員長は、まっすぐ伊藤くんの方を見ていた。
それは静かに、強気な表情を見せながら。
「何だよ、委員長
僕を殺す気か?
それなら気をつけた方がいい。
なんたって桃がいるからな」
はなっから自分は殺されないとでも言いたげな表情で
そんな言葉を紡ぎだす。
「分かってる。
だけど、覚えてる?伊藤くん。
私、1回目にこのゲームに選ばれた時
死にたかったの……。」
伊藤くんを試しているんだろうか。
委員長は、伊藤くんの言葉にも引け目を取らずに
言葉を返す。