人生終了ゲーム センタクシテクダサイ
「センタク者ハ、今カラ1ジカンイナイにボタンをオシテクダサイ」
こうして異例の2人だけのゲームが始まった。
伊藤くんと向き合っている桃ちゃんの顔をみると
優しく笑っていて、今にも自分の命をささげてもいいという顔をしていた。
すると伊藤くんはさっそく桃ちゃんに話しかけた。
「桃、さっきのルールは聞いていたね。
キミはすごく使えるジンブツだ。
弱虫なんかじゃない。僕にとっても貢献してくれた。
そしたら、これから何をすればいいか分かっているね?」
桃ちゃんはうんっと頷く。
ああ、もうダメだ……
伊藤くんの言うことしか聞かないつもりなんだ。