人生終了ゲーム センタクシテクダサイ


「桃は弱虫なんかじゃないんだ。

あんな委員長と一緒じゃないさ」


伊藤くんの言葉を受け入れて、伊藤くんの言葉しか信じない。



「そう、私は一人じゃない……

一人じゃない……」

そうやってぶつぶつと言いながら桃ちゃんはボタンを押した。

心の準備もまだにして桃ちゃんは呪われたかのように


笑顔でボタンを押した。



「ボタンガセンタクサレマシタ」


もう押したんだ。


自分の命なんてどうでもいいって事なのか

それとも死ぬことすら怖くなくなっちゃった


そう思いながら画面を見た時




【全壊】


私はその表示を見て、声が出なくなった。


< 227 / 318 >

この作品をシェア

pagetop