人生終了ゲーム センタクシテクダサイ
「……分かったわ。そうする」
小木さんは私を力強い目で見つめる。
「片山くんは……」
私がそこまで言った時
「ああ、分かったよ」
彼も小木さんの返事を見て、
私の提案を受け入れてくれた。
良かった……。
分かってくれた。
だけど、ホッとするのはまだ早い。
1時間、自分の意思を曲げないようにしなければ
そう思っていた時、小木さんは言った。
「ボタンを見ると、必ずどこかで押したくなってしまう
だから、1時間みんな顔を伏せましょう。」
いい案だと思った。