人生終了ゲーム センタクシテクダサイ


「……分かったわ。そうする」


小木さんは私を力強い目で見つめる。


「片山くんは……」

私がそこまで言った時


「ああ、分かったよ」


彼も小木さんの返事を見て、

私の提案を受け入れてくれた。

良かった……。

分かってくれた。


だけど、ホッとするのはまだ早い。


1時間、自分の意思を曲げないようにしなければ


そう思っていた時、小木さんは言った。


「ボタンを見ると、必ずどこかで押したくなってしまう

だから、1時間みんな顔を伏せましょう。」


いい案だと思った。

< 241 / 318 >

この作品をシェア

pagetop