人生終了ゲーム センタクシテクダサイ


違う、チガウ、そんなんじゃない。


「あなたの友達もそう。

あなたは友達なんてって思っているくせに

作っている自分が友達と仲良くなるのが楽しかった。

一緒にいるのが楽しいと思っていた。


だから今、あなたは泣いているんでしょ?」


泣いてなんかない。

何言ってるの?


ポロポロと何かが零れて膝に落ちる。


だけどこれは涙なんかじゃない。


「…………っ。」


動け、動けよ私の手。

そして早くこの拘束を切るんだ。


「……こっちの自分ならいいのにって……思ってた」





< 277 / 318 >

この作品をシェア

pagetop