人生終了ゲーム センタクシテクダサイ


もう後悔はない。

全部聞けた。


すれ違いがとけた。


それだけで充分だ。


「ありがとう片山くん……」


小木が小さくつぶやく声を聞いて

俺も心の中で「ありがとう」というと


何も考えず、その時を待った。

力強く目をつぶり、恐怖に屈しないようにしていた時


…………



「ゲームオーバー」


機械はそう言った。

それと同時に拘束ベルトも外れ

俺達2人は無傷でこのゲームから解放された。


何が起きたんだ?




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