人生終了ゲーム センタクシテクダサイ


啓祐くんがゆっくりと竹中くんを起こす。

そして心臓に耳をあてると、

「心臓が……動いてねぇ……」


青ざめた顔をしてぐっと目をつぶり戻ってくると、

須藤桃ちゃんのが大きな声で泣きだした。


「うわああああ、嫌だ!もう帰りたい!!

嫌だよ、死にたくないよ」


ブルブルと震える手を握って落ち着かせた時

いきなりモニターの電源がついた。


「死亡者、竹中智はこちらで回収させてもらう」

さっきの男がそういって、モニターが消されると

ウィーンと音がして竹中くんが横たわっている床がパカリと空いた。
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