人生終了ゲーム センタクシテクダサイ
会話だってしているのをほとんど見たことがない。
そんな石渡すみれちゃんと、私達の友達でもある香ちゃん
どっちを取るかなんて聞かれたら
一目瞭然だ。
3人は機械に指示された通り、イスに向かって歩き出し座る。
そして拘束されると、
「センタク者ハ、今カラ1ジカンイナイにボタンをオシテクダサイ」
ゲームが始まった。
この状況でも、香ちゃんは幾分すずしい顔をしていた。
大抵、AかBに選ばれてしまった人は
青ざめたり、恐怖を感じている顔をする。
だけど、香ちゃんは自分は選ばれないという絶対的自信があるためか
そんな顔は見せなかった。