人生終了ゲーム センタクシテクダサイ


一方、石渡すみれちゃんは

ずっとうつむいていて顔を上げることはない。

自分が選ばれるって分かってるからだろうか


私がふと、センタク者の詩織ちゃんを見ると、顔は青ざめ、手が震えていた。

やっぱりセンタクする立場は辛いんだ……。

どっちかを殺さなきゃいけない。

それがたとえ、あまり話した事がない人だって

自分が殺したことに変わりないんだから

恐怖に感じるに決まってる。


「詩織、早く決めてよ」


しかし、香ちゃんはこの拘束されている緊張感が嫌になったのかそう言った。



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