人生終了ゲーム センタクシテクダサイ


「小さい頃から一緒にいて

学校も同じで、だけど年が上がるごとに付き合う友達が変わって来て……

言えなかったの。

みんなが地味だよねって言ってたから

幼なじみだなんて言えなかった。」


泣きながら、目を抑える詩織ちゃんをすみれちゃんが

とても弱々しくみつめている。


「すみれは……殺せない……。

みんなには言えなかったけど

生まれた時からずっと一緒にいた幼なじみだから

殺せない……っ。」


そんな……。
それで仲の良かった香ちゃんの方を選ぶなんて


「何よそれ、私だったら殺せるって……」


ビーーーーーーーー!!


途中まで言った時、ブザーが香ちゃんの言葉を遮った。

< 72 / 318 >

この作品をシェア

pagetop