人生終了ゲーム センタクシテクダサイ
その瞬間、香ちゃんが暴れ始める。
「嫌だ、嫌だ詩織!助けてよ、やめて」
「ジッコウシマス」
機械音のその声とともに、私は思いっきり目を瞑った。
ビリビリビリビリーーー
「いやああああああああ”あ”あ!」
香ちゃんの声が聞こえる。
いつも元気に笑っていた香ちゃんの叫び声が。
聞きたくなくて、ぐっと手で耳を塞いだら
いつの間にかそれは聞こえなくなっていた。
そして、そっと目を開けると
そこには、横たわって動かない香ちゃんが目に入った。
「嫌だよ!香!!」
菜穂ちゃんが言う。
静香ちゃんは泣きながら香ちゃんの元に駆け寄った。