人生終了ゲーム センタクシテクダサイ
石渡すみれ
ゲームを終えて戻って来た、詩織ちゃんは
私達のグループにいることはもちろん出来なくて
すみれちゃんと一緒にいる。
その間にも、私たちのグループでは
香ちゃんの死を悲しむ気持ちと、
詩織ちゃんを恨む気持ちで満たされていた。
「絶対許さない……」
仲間が死んで悲しいはずなのに
それに恨みがプラスされると
恨みの方が強くなっていることに気付いていない。
それが一番恐ろしかった。
「センタク者になったら絶対詩織を選んでやろう」
友情ってあっけない。
仲間なんて口だけだ。