偽り彼氏は謎だらけ♡
「雅!!探したよ。どこ行ってたの?」
「美里ちゃんに頼まれてちょっとね。」
「そっか。」
放課後の集まりは文化祭の出し物を決めるための準備みたいなものだった。
プリントをホッチキスでとめたり、ある程度の候補を挙げておいたり…
結構仕事は多そうです。
とりあえず、教室戻って、ある程度は決めないと…。
「春乃君、今からこれできる?」
「できるよ。やろっか。」
その王子様スマイルやめて。
あなたかっこいいから。
にしてもめんどくさーい。
ひなこ、もう帰ったかな。
戻ってきた教室にはだれもいなかった。
「めんどくせぇ。ったく。さっさと終わらせてかえろうぜ。」
………え?
今、なんかきこえた…。
私いま、すっっっっごいドス黒い声聞こえたんだけど。
でも、今この教室には私と春乃君しかいないわけで。
「おい雅。やんねぇのか。ひとりでやらせっぞ。」
「やっやります!やります…けど…。」
えええ。
春乃君ちょっと待って。
どういうこと?
キャラ変わりすぎ…。
あ!もしかして二重人格?
それなら納得!!
て、ちがうよね。
なになに、どういうこと!?
それに、さっきまで私のこと本城さんって…