叶わない約束
もう一度
私たちの出会いは
2012年の8月
暇だった私は
LINEの掲示板にIDを載せた。
それが始まりだったのかな
5分も経たないうちに
一件、二件と通知がくる
「うわ、どれも男ばっかじゃん…」
なんて1人で呟きながら返信していく
ふと目にとまったLINE
「あ、女の子だ‼」
LINEのアイコンが
着ぐるみを着た女の子だったから
嬉しくてつい他の人は無視して
LINEを返す
『俺、翔
高2で野球部してます
よかったらよろしく』
「………??
えー男の人かいっ‼
紛らわしいなぁ」
としょっくを受けながらも
何故かこの人にだけ興味がわいた。
「中2なんですけど
こちらこそよろしくお願いします
普通の人ですよね?」
送信っと…
ピロリンっ♪
『うん?普通だけど 笑』
「ごめんなさい
ネットだと変な人多くて…」
『あー!よくおるよね
俺も慣れてないけん苦手(^_^;)』
そんなLINEを繰り返してる中
私は過去を思い出した。
「私ね 前犯されたの」
気づいたらこんなLINEを送ってた。
…何言ってんだろ私
今まで誰にも言わずに
抱え込んでたのに何で知らない人にこんな話してんの…
そんなことを考えてるとLINEがきて
『え?まじ?俺そいつほんま許せん』
…私この人に過去話したい
この人なら
受け止めてくれそうな気がして
全てじゃないけど話した。
「私 過去にいろいろあったんだ
実の父親には
会ったこともないし
私が大好きだったパパは
いなくなっちゃって
再婚した男には性虐待されてた
いつも大事な人は離れてく
だからね もう信じれないんだ」
初めてだった
こんな話をしたの
変な奴だって思うかな…
でもね貴方には
知ってほしかったんだ。
『ちょっと考えさせて』
返事はそれだけ
意味がわかんなかった
考える?何を?
‐3時間後‐
『ちゃんと考えたんだけど
俺、梨香のこと守りたい
だから付き合ってほしい』
…は?何言ってんのこの人
「どーせ捨てんでしょ?
いなくなるんでしょ?
だったら最初から
そんなこと言わんとって」
私はキレた。
だって軽々しく
そんなこと言う人が許せなかった。
最後は皆いなくなって
守るなんて言ってた事実
都合よく忘れるんだよ
簡単に捨ててどっかいくんだもん
あの過去があったからこそ
翔のことが許せなかった。
『俺は絶対 梨香から離れないから』
この言葉がね
私の心を溶かしたの
どうしちゃったんだろう
いつもの私ならそんな言葉
口ではいくらでも言えるんだって
聞く耳持たなかったよ
だけど翔の言葉は
翔の言葉だけは
信じてみたいって思えたの
2012年の8月
暇だった私は
LINEの掲示板にIDを載せた。
それが始まりだったのかな
5分も経たないうちに
一件、二件と通知がくる
「うわ、どれも男ばっかじゃん…」
なんて1人で呟きながら返信していく
ふと目にとまったLINE
「あ、女の子だ‼」
LINEのアイコンが
着ぐるみを着た女の子だったから
嬉しくてつい他の人は無視して
LINEを返す
『俺、翔
高2で野球部してます
よかったらよろしく』
「………??
えー男の人かいっ‼
紛らわしいなぁ」
としょっくを受けながらも
何故かこの人にだけ興味がわいた。
「中2なんですけど
こちらこそよろしくお願いします
普通の人ですよね?」
送信っと…
ピロリンっ♪
『うん?普通だけど 笑』
「ごめんなさい
ネットだと変な人多くて…」
『あー!よくおるよね
俺も慣れてないけん苦手(^_^;)』
そんなLINEを繰り返してる中
私は過去を思い出した。
「私ね 前犯されたの」
気づいたらこんなLINEを送ってた。
…何言ってんだろ私
今まで誰にも言わずに
抱え込んでたのに何で知らない人にこんな話してんの…
そんなことを考えてるとLINEがきて
『え?まじ?俺そいつほんま許せん』
…私この人に過去話したい
この人なら
受け止めてくれそうな気がして
全てじゃないけど話した。
「私 過去にいろいろあったんだ
実の父親には
会ったこともないし
私が大好きだったパパは
いなくなっちゃって
再婚した男には性虐待されてた
いつも大事な人は離れてく
だからね もう信じれないんだ」
初めてだった
こんな話をしたの
変な奴だって思うかな…
でもね貴方には
知ってほしかったんだ。
『ちょっと考えさせて』
返事はそれだけ
意味がわかんなかった
考える?何を?
‐3時間後‐
『ちゃんと考えたんだけど
俺、梨香のこと守りたい
だから付き合ってほしい』
…は?何言ってんのこの人
「どーせ捨てんでしょ?
いなくなるんでしょ?
だったら最初から
そんなこと言わんとって」
私はキレた。
だって軽々しく
そんなこと言う人が許せなかった。
最後は皆いなくなって
守るなんて言ってた事実
都合よく忘れるんだよ
簡単に捨ててどっかいくんだもん
あの過去があったからこそ
翔のことが許せなかった。
『俺は絶対 梨香から離れないから』
この言葉がね
私の心を溶かしたの
どうしちゃったんだろう
いつもの私ならそんな言葉
口ではいくらでも言えるんだって
聞く耳持たなかったよ
だけど翔の言葉は
翔の言葉だけは
信じてみたいって思えたの