ふたりのガーディアン
静華ちゃんが転校して来てから、早くも10日が過ぎようとしていた。


この時期になると一年生は、生徒会の役員候補をクラスの中から一名選出しなければいけない。


うちのクラスはとりあえず投票で決めようということになって、今、紙が配られているところだ。


私はクラス委員の男子の名前を書いた。


さっちゃんも同じくその人を書いていた。


瀬名君や蒼甫君は女の子に人気があるから、案外票が入るかもなんて私は思っていた。


ところが…だ。




「竹内さん」


「竹内さん」


「次も…竹内さん」


なぜか呼ばれる私の名前。


そして最終的には22票と圧倒的な数字で、私は7組の代表に選ばれてしまった。


な、なんで?


蒼甫君も瀬名君もさっちゃんも、ビックリした顔をして私を見ている。


やだ。


代表になっちゃった。


どうしよう…。

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