ふたりのガーディアン

「この画像、蒼甫と瀬名君に見せたの。とあるルートから入手したって言って」


甲斐はそう言って、携帯の画像を眺める。


「案外、簡単だったわ。あの二人」


「どういう意味だよ」


「よっぽどショックだったんでしょうねー。
あの子のこと、すぐに避け始めたの」


「なんだって？」


なんだ？アイツら。


揃いも揃って、情けないヤツら。


なんで竹内に確かめもせずに、無視ぶっこいてんの？


つらい目に遭ったのは、竹内なのに…。


そんなことも知らないで、避けるなんて。


「まぁ、私の言い方がまずかったかなー。
どうも優月ちゃんの方が、渋谷に迫ったらしいよーなんて言っちゃったから」


「は？」


「凹み過ぎよ。蒼甫も、瀬名君も。単純で、バカよねー」


「お前なあっ」


「でも、渋谷にとっては好都合だったでしょ？
あの子を守ったことで、結果的に付き合えるようになったんだし」


でも、やり方が汚すぎる。


そんなやり方で…。