ふたりのガーディアン
お昼のピークが過ぎて多少客足は減ったものの、お客さんが途絶える事はなくて、やっと全員でひと息つけたのは16時30分を過ぎた頃だった。


私はお茶を準備して、みんなに手渡した。


「忙しかったなー」


「瀬名。土、日はこんなもんじゃねーよ」


「いーっ、マジかよ」


「三人とも働き者で感心したよ。今日はもう片付けようか。

平日のわりに売上良かったし、もう材料がねぇわ」


タバコを片手に、やっちゃんはとっても満足そうだ。


やっぱり売上良かったんだ。


絶対、二人の効果だよね。


「あ、そうだ優月。週末さー、お前もおじきん家泊まる?」


「えっ?」


「土日はかなり忙しいから、わざわざ家に帰って来てたら、結構疲れるんだよ。

瀬名も泊まるし、優月も来る?」


瀬名君、蒼甫君のおじさんの家に泊まるんだ…。


「でもいいのかな?私が泊まっても」


「あぁ、全然問題ない。

おじきん夫婦、子供がいねーからさ、友達連れて行くとすげー喜ぶんだよ。

だから遠慮しなくていいよ」


「わかった。家帰ったら親に聞いてみるね」

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