ふたりのガーディアン
花火大会
8月の第一土曜日。
毎年、この辺りは花火大会が催されるらしい。
そのせいもあってか、海水浴場はいつもより人で賑わっていた気がする。
私達は花火大会に行く前にシャワーを浴びておきたかったので、一旦おじさんの家に帰って来ていた。
一番にシャワーをいただきリビングに出ると、みゆきさんが手招きして私を呼んだ。
「優月ちゃん、こっちの部屋に来て」
なんだろうと思いつつ、私はみゆきさんの後に付いて行った。
部屋の中には大きなダブルベッド、みゆきさんの鏡台が置かれていた。
ここはご夫婦の寝室だ。
「ねぇ、優月ちゃん。せっかくお祭りに行くんだし、浴衣着ない?」
「えっ?浴衣?」
「私が昔、着ていた浴衣なんだけど」
そう言ってみゆきさんが見せてくれたのは、淡いクリーム色の地に薄紫の朝顔が描かれた上品な浴衣。
「最近の若い子達が着てるような浴衣じゃないけど、優月ちゃんなら似合う気がするのよ」
「私が着てもいいんですか?」
「もちろんよ。って言うか、私が着せてあげたいの」
そう言って、みゆきさんはにっこり笑った。
毎年、この辺りは花火大会が催されるらしい。
そのせいもあってか、海水浴場はいつもより人で賑わっていた気がする。
私達は花火大会に行く前にシャワーを浴びておきたかったので、一旦おじさんの家に帰って来ていた。
一番にシャワーをいただきリビングに出ると、みゆきさんが手招きして私を呼んだ。
「優月ちゃん、こっちの部屋に来て」
なんだろうと思いつつ、私はみゆきさんの後に付いて行った。
部屋の中には大きなダブルベッド、みゆきさんの鏡台が置かれていた。
ここはご夫婦の寝室だ。
「ねぇ、優月ちゃん。せっかくお祭りに行くんだし、浴衣着ない?」
「えっ?浴衣?」
「私が昔、着ていた浴衣なんだけど」
そう言ってみゆきさんが見せてくれたのは、淡いクリーム色の地に薄紫の朝顔が描かれた上品な浴衣。
「最近の若い子達が着てるような浴衣じゃないけど、優月ちゃんなら似合う気がするのよ」
「私が着てもいいんですか?」
「もちろんよ。って言うか、私が着せてあげたいの」
そう言って、みゆきさんはにっこり笑った。