ふたりのガーディアン
お客さんが瀬名君一人なので、私はそのまま瀬名君と話すことにした。


「制服似合ってるじゃん」


「ホント?ありがとう」


「学校の制服以外で、スカート履いてるところなんて初めて見るな」


「う…ん。確かにそうかもね」


「普段もはけばいいのに。絶対似合うよ」


「え…?」


にっこり笑う瀬名君。


瀬名君は、たまにさりげなくこういうことを言うからドキドキする。


センスのいい瀬名君がスカートがいいって言うなら、ホントにそうなのかもしれない。


私って、いつもパンツスタイルだもんなあ。


「買ってみようかな?スカート」


「いいと思うよ。なんなら買うの付き合うけど?」


「えっ、いいの?」


「今日何時上がり?」


「4時だよ」


「その頃、また迎えに来るよ」


「ホントに?ありがとう」


瀬名君っておしゃれだから、すごく信頼できるんだよね。


なんだか楽しみ。


私はワクワクしながら、バイトに励んだ。
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