ふたりのガーディアン
次の日、イチャさんは朝一番のフェリーで離島へと向かった。


私が朝9時に事務所に着くと、守屋さんが来ていた。


「おはようございます。優月ちゃん」


「おはようございます。

あの…、蒼甫君はどうしたんですか?」


私の言葉に、守屋さんがうーんと首を傾げる。


「蒼甫君、全然集中出来てないです。

なんだか抜け殻みたいで、見ていられませんでした」


昨日の夜の蒼甫君のメールは『今日は疲れたからもう寝るね』だけだった…。


毎日メールはくれるけど、確かにここ数日その数が少ない。


「普段元気な蒼甫君なんでね。

ちょっとギャップがすごかったです。

あんまり食事も摂ってないようで…」


蒼甫君、どうしたんだろう?


病気にでもなってしまったの?
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