ふたりのガーディアン
そんな毎日が続いたある日の選択授業。


私がノートをパラパラと見ていると、渋谷君がやって来た。


「竹内、おはよ」


「おはよう」


渋谷君はいつも爽やかで、そこにいるだけでパッとまわりが明るくなってしまう。


「どう?最近」


そう言いながら、渋谷君は隣の席に座った。


「うん。二人とは全然話せなくなっちゃった」


あれ以来、私は二人とほとんど話せていなかった。


本当にあの二人の友達だったのだろうかと思うくらいに。


「俺も見た。二人が女の子達に囲まれてるとこ。さすがだなーって思った」


渋谷君が頬杖をつきながら言った。


「寂しい?」


渋谷君がキリッとした瞳で真っ直ぐ私を見つめる。


その瞳に少し戸惑いながら、私は口を開いた。


「確かに寂しいけど、同じクラスに友達も出来始めたし、ここでも話せる女の子は増えたよ。

だから、これで良かったのかも。

ただ…」

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