ふたりのガーディアン
進むべき道
私はその後、週3日洋平君の家のお店に通った。
洋平君の言う通り、一生懸命仕事をしていたら、蒼甫君のことを考えずにすんだ。
3年生になった時は、蒼甫君と同じクラスになれない事を随分悲しく思ったけれど。
今は同じクラスでなくて良かったとつくづく思う。
姿を見てしまえば、一瞬にして気持ちが戻ってしまいそうだったから。
そんなある日の休憩時間。
珍しい人が私に会いに訪れた。
「優月」
「瀬名君、どうしたの?」
「今、少し話せる?」
「うん、もちろん」
私達は中庭へと出た。
もう11月もそろそろ終わり。
風が冷たくなっている。
「優月、どうしてるかと思って」
「元気だよ、私」
「またそんなこと言って…」
「思ったより元気だよ。忙しくしてる」
「そうか…」
瀬名君が遠くを見つめる。
洋平君の言う通り、一生懸命仕事をしていたら、蒼甫君のことを考えずにすんだ。
3年生になった時は、蒼甫君と同じクラスになれない事を随分悲しく思ったけれど。
今は同じクラスでなくて良かったとつくづく思う。
姿を見てしまえば、一瞬にして気持ちが戻ってしまいそうだったから。
そんなある日の休憩時間。
珍しい人が私に会いに訪れた。
「優月」
「瀬名君、どうしたの?」
「今、少し話せる?」
「うん、もちろん」
私達は中庭へと出た。
もう11月もそろそろ終わり。
風が冷たくなっている。
「優月、どうしてるかと思って」
「元気だよ、私」
「またそんなこと言って…」
「思ったより元気だよ。忙しくしてる」
「そうか…」
瀬名君が遠くを見つめる。