ふたりのガーディアン
身体を横に向けて眠る優月の横に、俺も横たわってみる。


そっと髪を撫でる。


無防備だよな。


男の前でさ。


寝顔、すげー可愛い。


「ん…」


寝返りを打つ優月。


髪の隙間から見える細いうなじ。


静かな寝息と共に、身体が上下している。


俺は、優月を後ろからそっと抱きしめた。


小さい身体だな…。


「ふぅ…」


思わずため息が漏れた。


俺は、どうしてこんなに優月が好きなんだろう。


そして蒼甫も…。


どうして同じ人を好きになってしまったんだろう。
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