ふたりのガーディアン
卒業
1月の下旬。
担任の先生に言われた通り、私は短大の国文科を受験した。
受験科目は英語と国語だった。
受験会場には当たり前だけど、女の子ばかりがいて。
なんだか不思議な空間だなと思った。
試験が終わると、私は電車に乗り込んだ。
昼間なので乗客も少なく、私はドア付近のシートに腰掛けた。
自宅からさほど遠くない学校なので、もし通うことになれば、通学がラクかもしれない。
そんなことを思った。
あの日。
あの後、瀬名君と私は友達でいようと話し合った。
時間をかければ、恋人になれたかもしれないけれど。
私達は、三人でいた時間が長過ぎた。
瀬名君を見れば蒼甫君を思い出すし、瀬名君も私を見ると蒼甫君を思い出してしまう。
ずっと縛られたまま。
ずっと囚われたまま。
身動きが取れず、自由な気持ちにはなれない。
担任の先生に言われた通り、私は短大の国文科を受験した。
受験科目は英語と国語だった。
受験会場には当たり前だけど、女の子ばかりがいて。
なんだか不思議な空間だなと思った。
試験が終わると、私は電車に乗り込んだ。
昼間なので乗客も少なく、私はドア付近のシートに腰掛けた。
自宅からさほど遠くない学校なので、もし通うことになれば、通学がラクかもしれない。
そんなことを思った。
あの日。
あの後、瀬名君と私は友達でいようと話し合った。
時間をかければ、恋人になれたかもしれないけれど。
私達は、三人でいた時間が長過ぎた。
瀬名君を見れば蒼甫君を思い出すし、瀬名君も私を見ると蒼甫君を思い出してしまう。
ずっと縛られたまま。
ずっと囚われたまま。
身動きが取れず、自由な気持ちにはなれない。