ふたりのガーディアン
期末試験が終わった後は、戻ってくるテストに一喜一憂する毎日で、気がつけばあっという間に二学期は終わり、冬休みに入った。


五人で集まってクリスマスパーティーでもしたいところだったけど、瀬名君はお店の手伝いで忙しいし、蒼甫君もすぐにおじさんの家に泊まりに行くとかで、そんな話にはならなかった。


ーで私は何のバイトを紹介されたかと言うと。


蒼甫君のおじさんの友達が経営している会社で、ピッキングのバイトがあるというので、そこへ行くことになった。


年末になると発送が増えるので、人手が必要になるのだとか。


時間は9：00～16：00。


パートのおばちゃん達に混じっての仕事だ。


私の自宅からその会社までは、ちょうど一時間くらい。


ちょっと遠いけど、交通費も出るし、バイトをさせてもらえるだけでもありがたいと思った。


動きやすい服装なら何でもいいと聞いていたので、フードのついたトレーナーとジーンズで来たのだけど、確かにみんな似たような格好だなと思った。


倉庫の奥からパートさんの中で一番えらいのかな？と感じる女性が出て来て、カゴと伝票を渡された。


この伝票に書かれた番号の製品をカゴに入れていき、個数をチェックし、梱包するまでが一連の流れらしい。


倉庫はアルファベット順に製品が並べられているので、初心者の私でも製品を見つけやすかった。


一日中立ちっぱなし、歩きっぱなしの仕事だったけど、時間はわりと早く過ぎ、あっと言う間に退社時間になった。


今日は仕事の後、蒼甫君が会社まで来ると聞いていたので、私は正門付近で蒼甫君を待った。
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