シュシュ
…次の日、受付で仕事をしている私は、

飛鳥さんを目を合わせただけで、めまいがするほど、

体中が熱くなった。

・・・何でこんなになってしまったのか?

…私、なんかの病気じゃないかしら?


「・・・病気、なのかな」

「…うん、もう重症ね」

「?!!」

私の言葉に、そう答えたのは、昼食中のみっちゃん。

私は驚き、眉間にしわを寄せた。

…重症?…じゃあ死ぬの?

そう思うと、心が真っ暗になり、俯いてしまった。

そんな私を見て、みっちゃんはクスクスと笑っている。


「何で、笑うの?…私、死んじゃうかもしれないんだよ?」

「プッ…バカね、死ぬわけないでしょう?」

爆笑しながらそう言ったみっちゃん。

私は何で笑われているのかわからず、目を丸くする。

この光景を見た周りの社員達の視線が、痛い事に、

みっちゃんは気づいているだろうか?


「…だって、みっちゃん、重症って言った」

「初恋、恋煩い、それが重症だって言ってるのよ」

「・・・」

そこまで言われて初めて、ピンときたような・・・
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