シュシュ
「…会長って?…来週の日曜日何があるの?」

不思議そうな顔で、みっちゃんが私に問いかける。


「さぁ…なんの事だかわからない。

誰かと間違えてるんじゃないかなぁ・・・」


水野さんが何を言ってるのかわかったくせに、

この事は、みっちゃんには言えないと思った。

…だってみっちゃんは私の大事な親友だから。

ゴタゴタニ、巻き込みたくないよ・・・


「…そうなの?…本当に?」

怪しんでる目つきで、私を見るみっちゃん。

それでも何とか笑顔を作り、


「本当だよ~。水野さんと私は犬猿の仲だもん。

約束なんて事、するわけないよ」

…笑顔が引きつっていないかな。

ハラハラする。


「・・・ふ~ん。まぁ、確かにそうかもね。

薫子がそう言うんだから、そうなんだろうね。あ。

私行かなきゃならない所があるから、もう行くわ」


「あ、うん、頑張ってね」

「は~い」

みっちゃんが席を立ち、食堂を出ていく。

それを見届けて、やっと大きな溜息をついた。

・・・バレなくてよかった。
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