シュシュ
初恋だから?

執着しすぎてるだけなのかな?

そんな事は、ないと思う・・・

だって、飛鳥さん以外に、同じことをされたいと

思わないから。

私に触れていいのは、飛鳥さんだけ。


・・・そんな事を考えながら、

私は一人、社食を出た。

受付に帰ろうと、廊下を歩いていた。


「・・・ヒャッ!」

…なんという事でしょう。

私は資料室に誰かに引っ張り込まれてしまった。


「止めて!離して!」

真っ暗な中、必死に抵抗する。

でも、相手の力は半端じゃない。

「ちょっ!落ち着け」

「ヤダヤダヤダ!」


このひと暴れが最後だった。

相手にギュッと抱きしめられ、耳元で囁かれた。


「俺だ。…飛鳥だ」

その言葉でようやく暴れていた体は止まった。

すると、パチンと、部屋の電気のスイッチに手を伸ばした

飛鳥さんが電気を点ける。
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