シュシュ
10.ふんわり包み込むのは
…眩しい光が瞼に差し込む。
眩しくて、目が覚めた。・・・そしてゆっくりと目を開けた。
「起きたか、お嬢様?」
ビクッ。…私は飛び起きた。
そして布団を目のあたりまでかぶり、そちらを凝視する。
「会社辞めたんだってな?」
「…何で知ってるの、お兄ちゃん」
私のベッド脇に座り、私を見据えているのは、龍之介。
「知ってるに決まってるだろ、石坂と安藤は友達だからな」
「・・・」
「・・で?辞めた理由は?」
「・・・」
「・・・まさか、星野組の娘だと言う理由で辞めたんじゃないだろうな?」
「・・・」
目を泳がせる私に、大きな溜息をついた龍之介。
「…まぁ、辞めた事はいい。西条の社長とはどうなったんだよ?」
「・・・別れた」
「お前は、バカか?」
「なっ!」
「それとも西条の社長の方が、バカなのか?」
「飛鳥さんの事、悪く言わないで」
「…前者が正解のようだな」
…墓穴を掘ってしまった。
眩しくて、目が覚めた。・・・そしてゆっくりと目を開けた。
「起きたか、お嬢様?」
ビクッ。…私は飛び起きた。
そして布団を目のあたりまでかぶり、そちらを凝視する。
「会社辞めたんだってな?」
「…何で知ってるの、お兄ちゃん」
私のベッド脇に座り、私を見据えているのは、龍之介。
「知ってるに決まってるだろ、石坂と安藤は友達だからな」
「・・・」
「・・で?辞めた理由は?」
「・・・」
「・・・まさか、星野組の娘だと言う理由で辞めたんじゃないだろうな?」
「・・・」
目を泳がせる私に、大きな溜息をついた龍之介。
「…まぁ、辞めた事はいい。西条の社長とはどうなったんだよ?」
「・・・別れた」
「お前は、バカか?」
「なっ!」
「それとも西条の社長の方が、バカなのか?」
「飛鳥さんの事、悪く言わないで」
「…前者が正解のようだな」
…墓穴を掘ってしまった。