シュシュ
「飛鳥さんの事は大好きですけど、

あの、まだ、その、気持ちの踏ん切りがつかないと言うか、

なんというか・・・」


シドロモドロナ私を見て、なんだか面白がっているようにも

見えなくはない。


「じゃあ、こうしよう。これから1年間、同棲してみること」

「ど、同棲ですか?!」

「あぁ。日が浅いと言う事だし、まぁ、一緒に住めば、

お互いの事も色々わかる…それに、俺としては、

もう薫子と離れてるのは嫌だ・・・薫子は目を離してると、

何をされるか、何をするかわからないからな」


「…なんだか、子供を見てる保護者みたいな発言ですね」

「…確かに」

・・・二人の目が合い、思わず笑ってしまった。


「・・・同棲、してみるのは、良い事かもしれません」

「・・・だろ?」


「飛鳥さんの事、もっと知るチャンスですし」

「俺も、薫子の事を、色々知りたい」


「・・・じゃあ、あの・・・よろしくお願いします」

私はベッドの上にもかかわらず、正座をして、深々と、

頭を下げた。

それを見た飛鳥さんも、思わず同じ体勢になる。

・・・プッ。

やっぱり、吹き出してしまった。
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