シュシュ
12.ホンワカ彼女の決意と要注意の野獣
・・・帰りは上の空で、それでもスーパーに寄る事は忘れず、
夕飯の買い出しをして帰った。
昼食は取るには取ったけど、ほとんど食べていない。
…薄暗くなってきて、回らない頭を、何とか回転させ、
夕飯の支度を始めた。
「・・・アチッ!」
・・・上の空で料理をしたせいで、指を火傷。
「どうした、薫子!」
ビクッ。・・・突然の声に、身をすくめた。
キッチンに入ってきたのは、いつもよりだいぶ帰りの早い飛鳥さん。
「お帰りなさい…今日は早いですね?
ごめんなさい、まだ、夕飯で来てませんよ」
「バカ!そんな事はどうでもいい。それより手を見せろ」
「え・・」
私が動き出す前に、飛鳥さんの方が素早く私の手を握った。
しかもその手を確認するとすぐに、袋に氷を入れて、火傷の部分に当てた。
「・・・飛鳥さん」
「全く、火を使ってる時は、気をつけないさい」
「・・・ごめんなさい」
私がシュンとするのに気付くと、飛鳥さんは慌てて私を抱き寄せた。
「怒ってるんじゃない。気をつけないと、こうやって怪我をするから、
それが心配なんだ」
「・・・」
飛鳥さんが心配してくれてるのは分かっている。
夕飯の買い出しをして帰った。
昼食は取るには取ったけど、ほとんど食べていない。
…薄暗くなってきて、回らない頭を、何とか回転させ、
夕飯の支度を始めた。
「・・・アチッ!」
・・・上の空で料理をしたせいで、指を火傷。
「どうした、薫子!」
ビクッ。・・・突然の声に、身をすくめた。
キッチンに入ってきたのは、いつもよりだいぶ帰りの早い飛鳥さん。
「お帰りなさい…今日は早いですね?
ごめんなさい、まだ、夕飯で来てませんよ」
「バカ!そんな事はどうでもいい。それより手を見せろ」
「え・・」
私が動き出す前に、飛鳥さんの方が素早く私の手を握った。
しかもその手を確認するとすぐに、袋に氷を入れて、火傷の部分に当てた。
「・・・飛鳥さん」
「全く、火を使ってる時は、気をつけないさい」
「・・・ごめんなさい」
私がシュンとするのに気付くと、飛鳥さんは慌てて私を抱き寄せた。
「怒ってるんじゃない。気をつけないと、こうやって怪我をするから、
それが心配なんだ」
「・・・」
飛鳥さんが心配してくれてるのは分かっている。