シュシュ
…次の日、更衣室に入るなり、

玲子さんの質問攻めにあってしまった。

昨晩の事を知ってるのは玲子さんだけ。

質問攻めは困ったけど、相談できるのも、

玲子さんしかいない。

だから、私は玲子さんにすべてを打ち明けた。


「…社長も、なかなかのやり手ね」

そう言った玲子さんは、フッと笑った。


「…私、これからどうしたらいいんでしょう?」

実際、この先どうしていいのかなんて全然わからない。

普通の恋愛すらまともにしたことのない私にとって、

社長と言う身分の全く違う人との恋愛なんて、

問題外だ。



「全部、社長に任せればいいんじゃない?」

「・・・え?」

「あれだけイケメンの男ですもの。恋愛なんて

腐るほどしてるでしょう?だから、薫子ちゃんは、

社長に身を委ねればいい」


「…身を委ねる??」

首を傾げる私に、玲子さんは困ったように笑った。


「困った子ね・・・薫子ちゃんは何も変わらず、

いつもの薫子ちゃんで、社長と一緒にいればいいわ。

どんな薫子ちゃんも、きっと社長は受け入れてくれるから」
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