シュシュ
「・・・そうでしょうか?」

不安な顔で玲子さんを見つめる。



「絶対大丈夫よ。

君を、卵の黄身と間違えても、笑い飛ばしてくれる

心の広い人なんだし?」


そう言った玲子さんは、クスクスと笑う。

私は真っ赤な顔になりながら、玲子さんに言った。


「もぅ!それは言わないでくださいよ~。

本当に恥ずかしかったんですから~」

あの時は、本当に穴があったら入りたい気持ちだったんだから。



「わかったわかった。そろそろ、仕事しよ?

早く行かないと、上司にどやされる」


「あ、はい」

私の肩をポンポンと叩きながら、

玲子さんは先に歩き出し、私はそれを小走りに追いかけた。


・・・今日は、来客の多い一日。

時折見かける社長の姿を、無意識に目が追っていた。

・・・あ。

目が合うと、飛鳥さんはニコッと微笑みを返してくれて、

私は思わずニヤけてしまった。


「楽しそうだね、星野さん」

突然声をかけられ、驚く。
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