シュシュ
「玲子さん、怒りますよ」

「…あら、バレた?」

「もぅ!」


「ごめん、ごめん。でも、本当に、水野には気をつけなさいよ」

「はい、ご忠告、肝に銘じておきます」

「よろしい」


…恋愛って難しいんだな。

そう思わずにいられない出来事だった。


…昼食時間になり、今日も私が先に休憩に入った。

そして、みっちゃんとまた二人で昼食をとった。


「薫子の先輩は優しい人でいいわね」

ご飯を食べながら、みっちゃんがボヤく。


「フフ、いいでしょう。

みっちゃんの、指導先輩は厳しいの?」

私の質問に、みっちゃんは体を震わせながら、


「そりゃあもう・・・

あれはお局様ね。真っ黒髪に、黒縁メガネの

そろそろ30歳になる女の先輩でね、やることなすこと

全部文句付けられて、もうめげちゃいそう」


「・・・ご愁傷様」

「そんなこと言わないでよ~」

「今日も、お邪魔するよ」

・・・あ。

私の天敵が現れた。

私はみっちゃんの方に近寄り、

天敵から少しでも離れようと、試みる。
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