シュシュ
【薫子side】

洗い物をし、温かなコーヒーを淹れた。

そして、リビングにそれを持って行くと。


「・・・あ」


ソファーの上で、気持ちよさそうに眠っている

飛鳥さんがいた。

「飛鳥さん、こんなところで寝たら風邪ひきますよ」

そう言って何度も揺すってみたけど、

全く起きる気配がない。


ソファーなんかで寝たら、疲れもとれないし。

ここで負けてるわけにはいかない。

明日の仕事に差し支えてもいけないから、何とかして

起こそう。


「飛鳥さん、飛鳥さん、起きてください」

「う・・ん・・・」

…ダメだ、起きない。

この体格差では、ベッドに運ぶなんて無理だし。

肝心の布団は、みっちゃんが泊まりに来ても、

シングルの布団で二人で寝てるから、お客様用の布団なんて

ないし。

飛鳥さんの寝顔を見ながら、しばらく考えた。


「・・・あ・・・う~ん、それしかないか」

私の頭に浮かんだのは。
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