シュシュ
楽しく美味しいご飯を頂きながら、

初仕事の事で盛り上がる。


「みっちゃんは頭がいいから、経理に向いてるよね」

私の言葉に首を振る。


「計算は得意だし、大学の専攻も理数系だったけどさ、

実際の仕事って目が回るほど忙しくて、ついて行くのがやっとだよ」

みっちゃんはそう言って苦笑いをした。



「どの部署も大変なんだ」


「薫子はどうなの?会社の顔なんだよ、みんなに見られる

受付嬢の感想は?」

目をキラキラさせながら問いかけてくるみッちゃん。



「…普通だよ?仕事は思ってた以上に大変で、

笑顔は絶やせないし…英語喋る来客者とかがいて、

オロオロするし・・・」


「何言ってんのよ、薫子は英語得意じゃない。

おばあちゃんが外国の人で薫子しょっちゅう向こうに遊びに行ってるし、

英語も喋れるじゃない。そのかわいい天パーだって、

おばあちゃん譲りでしょ?ちょっと茶色くて、顔もお人形さんみたいに

可愛いし、私が薫子になりたいくらいよ~」


…どんどん話が脱線してる気がするのは、

私だけかな?

「みっちゃんだって美人じゃない。

スタイルいいし、顔だって女優さんみたいだし・・・」

私は本音を言う。

実際みっちゃんは、凄く美人。
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