シュシュ
【飛鳥side】
何でこうも忙しいんだ。
あの日、薫子の家で過ごした時間が夢のようだ。
次の日から1か月間。
中国にある工場でトラブルが発生し、
急きょ出張することに。
事を収めるのに、1か月も費やしてしまった。
…やっとの思いで日本に帰ってきて、
薫子に連絡しようと思った。
だが、やはり仕事が邪魔した。
1か月も中国に行ってたおかげで、仕事が溜まり、
寝る暇もほとんどないほど、仕事に明け暮れていた。
その間、石坂が愛する妻子を家に残してでも、
仕事の手助けをしてくれたのは不幸中の幸いだった。
「無事に、遅れを取り戻せましたね」
安堵の溜息をついた石坂。
「すべてはお前のおかげだ石坂。
2か月間、ほとんど休みもとらず、奥さんや子供に
寂しい思いをさせたな」
そう言って謝罪すると、石坂は笑顔で首を振る。
「何を言ってるんですか。僕は西条社長の秘書ですから
当たり前の事をしただけの事です。
それに妻は、社長のファンですから、仕事を休めば、
帰って叱られてしまいます」
何でこうも忙しいんだ。
あの日、薫子の家で過ごした時間が夢のようだ。
次の日から1か月間。
中国にある工場でトラブルが発生し、
急きょ出張することに。
事を収めるのに、1か月も費やしてしまった。
…やっとの思いで日本に帰ってきて、
薫子に連絡しようと思った。
だが、やはり仕事が邪魔した。
1か月も中国に行ってたおかげで、仕事が溜まり、
寝る暇もほとんどないほど、仕事に明け暮れていた。
その間、石坂が愛する妻子を家に残してでも、
仕事の手助けをしてくれたのは不幸中の幸いだった。
「無事に、遅れを取り戻せましたね」
安堵の溜息をついた石坂。
「すべてはお前のおかげだ石坂。
2か月間、ほとんど休みもとらず、奥さんや子供に
寂しい思いをさせたな」
そう言って謝罪すると、石坂は笑顔で首を振る。
「何を言ってるんですか。僕は西条社長の秘書ですから
当たり前の事をしただけの事です。
それに妻は、社長のファンですから、仕事を休めば、
帰って叱られてしまいます」