シュシュ
【薫子side】

・・・う。

頭がガンガンする。

たくさん飲めないお酒を、みっちゃんに勧められるまま、

勢いで飲んだはよかったけど、頭が痛い。

…私は今、どこにいるんだろう?

ふかふかの布団の中にいると言う事は、

みっちゃんが私を運んでくれたのかな。


『アンタは軽すぎるの。私なんかでもベッドに運べちゃうんだから』

いつもうちに泊まった時は、みっちゃんが言うセリフ。


起きたら、また同じことを言われるのかな。

隣で眠るみっちゃんに、体を反転させ、朝の挨拶を・・・


な・・なななな。何これ?!!

私はまだ夢を見てるのだろうか?

しかし、なんてリアルな夢なんだろう。

…目の前には、同じ布団で眠る、飛鳥さんの綺麗すぎる寝顔。


…しかも、なぜか、飛鳥さんはスーツ姿。

ジャケットとネクタイはのけているが、ワイシャツを着てる。

一体、何がどうなっているのか。

頭が完全にパンクして、何も考えられない。

ただ心臓が破裂しそうな程、ドキドキしてて、苦しい。


・・・あ。
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