そのギャップ、反則ですっ‼︎
「さ、さ、佐々木くん…、今……」
私が口をパクパクしながら訴えていても、キョトンとした顔で
「ん?ほっぺにキスしただけだけど?」
サラッと言えることじゃないよ‼︎
佐々木くんにキ、キ、キスされたよ……
頭の中がまたパニック状態になっていると、
「そろそろ部屋に戻らねぇーとヤバいから、またな。」
手をひらひらさせて、自分の部屋に戻って行った。
佐々木くんって絶対大胆だよ……
でも、そんな佐々木くんにキュンとした私……
はぁ……とため息をついて、ゆっくりドアを開けた。
音を立てないように歩いて、自分の布団に潜った。
私本当に佐々木くんと付き合うことになったんだ〜…
実は夢でしたってオチじゃないよね?
自分の頬を引っ張ってみた。
やっぱり夢じゃない…‼︎
1人でキャーと心の中で叫んだ。
って、叫んでいる場合じゃないじゃん…‼︎
早く寝ないと明日、いや今日起きれないじゃん……
おやすみなさいと言って、目を閉じた。