そのギャップ、反則ですっ‼︎
「海斗とは幼馴染だよ。あのときはたまたま迎えに来てくれただけ。何もやましいことはないよ。」
そう言うと、佐々木くんは後ろを向いて歩き出した。
やっぱり信じてくれないか……
下唇を噛んで、地面を見ていると頭をポンポンと叩かれた。
「海斗……」
「よう頑張ったな…、後はあいつ次第や。」
「うん。海斗、ありがとう……」
「俺は何もしてへんよ。」
「ううん、海斗が私の背中押してくれたんだよ……」
ニコッと笑うと、照れくさいのか目が泳いでいた。
「海斗、佐々木くんが私のこと信じてくれなくても、私は佐々木くんのことずっと信じてる……」
「桃香がそう思うんやったら、それが正しいんや。」
頭をポンポンと叩いて、私が落とした荷物を拾った。
ねぇ、海斗……
私改めて思ったよ……
海斗が私の幼馴染で本当によかったって……