flowergirls library Ⅰ
私のオススメの本です。
「あ、申し遅れました。私は『杉』です」
『杉』?
「はい。『絶望・死』という花言葉を持つ杉です」
え?
「気にしないで下さい」
杉さんはニッコリ笑っていった。
「あ、私のオススメの本持ってきますね!暇つぶしに・・・・」
え、あ、どうも。
「いえ!はい、どうぞ」
早っ!
「そうですか?まあ、良いじゃありませんか。
私、受付に居るので何かあったら呼んで下さいね。それでは、ごゆっくり・・・・」
そう言って彼女は去っていった。
俺の目の前に真っ黒な本を一冊、置いて。